血管の推定年齢―血圧脈波検査

歩くと足がしびれて痛む、夜間睡眠中などに足が硬直してつる、いわゆるこむら返りは、足の動脈硬化のサインですが、動脈硬化は全身の血管に起こります。血管は硬くなり、血流が低下し、脳梗塞や心筋梗塞は最も危険な病気です。
血液は細胞に酸素やエネルギーとなる糖分を運びますが、血管には若々しさ、柔らかさが必要です。血管の老化は動脈硬化で、その危険因子は生活習慣病である高血圧、高脂血症(現在では脂質異常症)、糖尿病です。
四肢の血圧の変化、左右差や脈波(血液の拍動)の伝わる速さの測定により動脈硬化の程度が検査でき、動脈の詰まりや硬さの程度の測定から血管の推定年齢がわかります。この検査を血圧脈波検査といい、動脈硬化の検査として簡単に正確にできます。血管を若々しく保ち、生活習慣病の予防のため、定期的に検査することをおすすめします。
(マイタウン H.29年10月1日号掲載)

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